「引っ越し直後ですぐネットが使いたい」
「工事の日程が合わなくて困っている」
そんなときに目にするのが「工事不要ですぐ使えるWi-Fi」や「置くだけでOK」といった広告。
でもそれって本当に“光回線”なんでしょうか?
今回は、「工事不要のネット回線」の仕組みと、光回線との違いについて初心者にもわかりやすく解説します。
「工事不要」とはどういう意味?
結論から言うと、本物の光回線は基本的に工事が必要です。
「工事不要」とされているのは、下記のような**別の通信手段(無線)**を使ったサービスです。
✅ 工事不要=主に以下の2つ
サービス名 | 通信方式 | 特徴 |
---|---|---|
ホームルーター | 4G/5G回線 | コンセントに挿すだけでOK |
モバイルWi-Fi(ポケットWi-Fi) | 4G/5G回線 | 外出先でも使える小型Wi-Fi |
どちらもスマホの電波を使ったWi-Fiなので、通信品質や安定性は光回線とは異なります。
ホームルーターと光回線の違い
項目 | 光回線 | ホームルーター |
---|---|---|
通信方式 | 光ファイバー(有線) | 無線(モバイル回線) |
通信速度 | 最大1Gbps以上(理論値) | 最大数百Mbps程度(エリア・時間帯で変動) |
安定性 | 非常に高い | 混雑しやすく速度変動あり |
工事 | 必要 | 不要(置くだけ) |
月額料金 | 約5,000円前後 | 約4,000~5,000円前後 |
対象ユーザー | 在宅勤務、動画配信、ゲーム向け | 一人暮らしや引っ越し多い人向け |
光回線は安定重視、ホームルーターは手軽さ重視という位置づけです。
「工事不要の光回線」は存在するのか?
稀に「工事不要で光回線を使えます!」という表現がありますが、これは以下のようなケースを指しています。
✅ 工事不要になるパターン
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すでに建物に光ファイバーが引かれている(集合住宅)
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前の入居者が使っていて撤去されていない
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同じ事業者の回線で再契約(例:ソフトバンク光→再契約)
つまり、「状況によっては工事不要になることもある」だけで、基本的には工事がある前提で考えた方が確実です。
モバイルWi-Fiとの違いも知っておこう
ポケットWi-FiなどのモバイルWi-Fiは「完全な外出向けのネット手段」です。
項目 | ホームルーター | モバイルWi-Fi |
---|---|---|
サイズ | 大型(据え置き型) | 小型(持ち運び可) |
電源 | コンセント必須 | バッテリー内蔵 |
通信速度 | 比較的速い | やや遅め |
データ容量 | 無制限プランあり | 容量制限ある場合も多い |
「外でもネットを使いたいかどうか」が選び方のポイントになります。
まとめ|“工事不要”の裏にある違いを理解しよう
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「光回線=有線なので基本的に工事が必要」
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「工事不要」はホームルーターやモバイルWi-Fiの話
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手軽さを求めるなら無線、安定性を求めるなら光回線がおすすめ
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場合によっては光回線でも工事不要になるケースもある
短期的にネットを使いたいならホームルーターも有力ですが、長期的な通信品質を求めるならやはり光回線が安心・快適です。
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