「Wi-Fiルーターを買い替えたら、ネットが不安定になった…」
「設定は間違ってないはずなのに、なんとなく遅い気がする」
そんなとき、見落としがちな原因のひとつが**“二重ルーター”**です。
この記事では、二重ルーターの仕組みとデメリット、見分け方、正しい対処法を初心者向けにわかりやすく解説します。
二重ルーターとは?
本来、家庭用ネットワークにはルーターは1台で十分です。
ですが、
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HGW(ホームゲートウェイ)+市販ルーター
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モデム+Wi-Fiルーター+さらにもう1台のWi-Fiルーター
など、**複数のルーターを直列につなぐと「ルーターが2台」**という状態になります。
これが「二重ルーター」と呼ばれる現象です。
なぜ二重ルーターになると困るの?
問題点 | 内容 |
---|---|
通信速度の低下 | ルーターが2回ネットワーク変換を行うため、処理が遅くなることがある |
ポート開放が困難 | ゲーム機やNASなどで設定が複雑になる |
IPアドレスが多重化 | 機器の認識に不具合が出る場合がある |
Wi-Fiの不安定化 | 通信がループしたり、切断されやすくなるケースも |
二重ルーターの見分け方
✅ 観察ポイント
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ONUやHGWが「Wi-Fi機能付き」の場合
→ それ自体がルーター機能を持っているため、市販ルーターを追加で使うと二重ルーターになりやすい -
ルーターを2台接続している
→ それぞれにLANポート・WANポートがあり、両方が機能している場合は二重ルーターの可能性大 -
スマホやPCのIPアドレスを確認
→ 例:
HGWからのルーター:192.168.1.xxx
市販ルーター:192.168.0.xxx
→ IPの「ネットワーク部」が異なると二重の可能性あり
二重ルーターを解消する方法
✅ 方法①:市販ルーターを「ブリッジモード(APモード)」にする
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通信の分配・変換を親ルーター(HGWなど)に任せて、自分はWi-Fi機能だけを担当
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モード切り替えはルーター背面スイッチや設定画面から可能
✅ 方法②:親ルーター(HGWなど)を「ルーターモードOFF(パススルー)」にする
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市販ルーターをメインに使いたい場合はこちら
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ただし、一部の機器(HGWなど)では非対応のこともある
自宅のルーター構成を見直すべきタイミング
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Wi-Fiが不安定・途切れる
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オンラインゲームでラグが多発
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回線速度がスペックの割に出ない
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ルーターを買い足した・買い替えた直後
「設定ミスではないのに遅い…」と感じたら、まずは“二重ルーター”を疑ってみるのがコツです。
まとめ|快適なネット環境には「ルーター1台体制」が基本!
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二重ルーターは通信トラブルの温床になりやすい
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機器の役割を理解し、片方を「ブリッジモード」にするのが王道対策
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特に、HGW+市販ルーターの組み合わせでありがちなので要注意
知らず知らずのうちにネット環境を“ややこしく”していないか、
一度、自宅のネットワークを見直してみましょう。
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